心と体のバランス

同期隊員が心と体のバランスを崩し、休暇をとることになった。
思いが強すぎることによって、互いが受け入れなくなってしまったんだと思ってる。協力隊として参加した以上、成果を出さないと、何か変えないと、知識を伝えなければ意味がないと・・・・
確かに国際協力、援助の位置づけでボランティアとして派遣されている以上、遊びではないし、自己の成長のためだけではよくない。でも年間1000人以上のボランティアが派遣されているとなれば思いもみなそれぞれ。その中で同期の思いは正論で、何一つ間違っていない素晴らしい考えだと思う。


同期の話しを聞きながら、自分の思いってなんだったっけと自問する毎日。


何かを教えることが果たしてボランティアなんだろうか?協力隊ってなんだろうか?


任地は派遣当初からあれもこれも問題だらけで、日本でやっていたリハビリテーションからしてみれば、かなりほど遠い状態。ましてや保険制度も違う。道具がなく患者さん対して適切な対応ができず悔しい思いもした。「もう少しこうすればこうなるのに・・・」っと思いながらも自分の担当でもないため、また十分な説明ができなかったため、何もできなく帰えしてしまった人もいた。だからといってすぐに改善できず、今もその現状は続いている。道具を買えば済むでしょって思うかもしれないが、それにはすべてお金がかかり維持も必要にある。だから「簡単に買ってほしい」とも言えない。内容によっては、いやきっと自分が望んでいる作業療法は2年かかっても伝えらないだろうし、実質何も変えることはできないかもしれない。


変えないといけないことは沢山ある。でも互いに思いがあり簡単なことではない。ましてや相手は文化・習慣も考えも全く違う。日本人同士でも合わない人なんて沢山いるのに、それに合わせていくことは大変なこと。問題点を見つけることは簡単だけど、利点を見つけることは難しい。援助ために派遣されてるわけだからすぐ問題点に目がいくのも仕方がないことかもしれない。またその思いが強いと、「変えないといけない」っという意志が強く働くのもわかる。現にみんな一度はそれに陥ったのではないかと思う。私も着任当初はそうだった。でも最近は今この時点で日本のリハビリテーションに無理に合わる必要性もなく、また技術だけ教えてもなんも意味がないと思い、「基礎知識」と「気づき」を目標に活動している。なかなか難しい課題だけど、私にとっても異文化を受け入れやすくなり、彼女たちの今後の人生においてもプラスになると思ったから。目標が決まったらと言って、満足いくことができてるかと言えばまだまだ・・・結果が見えにくい目標なだけに、心と体がなかなかついていかない。


変化は何か刺激が入れば起こるものである。例えば家の隣に突然大きな壁ができた。初めは違和感を感じるだろう。でもいつの日か脳はそれに慣れようと変化しそして適応していこうと働く。でも人によっては全く受け入れられずっとストレスになるかもしれない。またある日その壁が赤で塗られた。また違和感を感じるだろう。そして同じように反応がおきる。知らないうちに。。。脳と環境適応のメカニズムって面白い。たった一つの壁だけどその刺激は思っている以上に強く脳を動かす。体に異変を起こす人もいるかもしれないくらい。
私たちはこの壁のようなものではないかと思う。壁は視覚だけでしかを影響を与えないが、私たちは五感があり感情があり言葉を話す。だから壁などの物に比べ影響力ははるかに強くなる。また変化を与え続けられる。いきなり大きな刺激に脳はついていけないし、人によって差はあるが一度は拒絶する人がいても当然だと思う。人の存在とはある意味で、それぐらい刺激が強いことを私たちは認識しないといけないのかもしれない。だからその刺激がたとえ活動にかかわることでなくても、大したことを発言しなくても、互いに大きな変化は生まれる。それの変化はプラスになるかマイナスなるかはわからない。人間同士のつながりで起こる刺激だから。。。でも自分の成長が相手の成長につながり、相手の成長が自分の成長につながるきっかけにはなる・・・それは最近実感することである。(わずかではあるが彼女たちや患者さんたちに変化があり、そして私自身にも変化を感じるから)


活動は決して正論では語れない、そして本にもない、意外な答えが沢山ある。たった一つの理論では語れない、ましてやお金や制度など目に見えるものや規定されたものでは成立しないことが沢山ある。それは相手が人だから・・・だから面白くてやりがいがあるんだと思う。
国と国を結ぶものは本当は条約とかそんなものではなく、本来は人と人のつながりであり、それがまた平和にもつながってると私は信じている。今はそれが国際援助・協力ではないかと考えている。だから協力隊って草の根レベルでの活動なんだと・・・


反日問題で揺れる日中関係。でもみんなとても親身でいつも私の心配をしてくれ、援助というよりも私の方が助けてもらってることが多いかもしれない。。。何やってるのって言われるかもしないけれど・・・互いには何かしら見えないものが働き実際に変化もある。そのことを信じ大切にしたいと思ってる。


同期とは職種も任地も考えも違う。でも同じ国際援助をしたいと活動してる仲間として、早く元気になってほしいと願うばかり。読んでくれてるかわからない、また逆に同期の思いを否定してることになるかもしれない。でも今だからこそいろんな意見を参考にしてくれたらと思って書いてみた。またみんなの意見も聞きたいと思う今日この頃。身近な仲間さえ助けられなくて、国際援助なんてできないと思うから。。。。二年後笑顔で再会のためにも。。。。

七夕节

すっかり中国生活です

中国では今日七夕の日です。七夕の日は男性が女性に花束をプレゼントするそうです。素敵だなっ。

ってそんな話題から一転。今日は部屋の大掃除をしました。家を空けてる間に、家の中がかび臭くなり。。。もうこれは大掃除だってことで頑張りました。家の前に柵ができたのでこれは利用しないとと布団を干し、ついでにスリッパも洗ってっと。。。(写真参考)、すっかり中国式生活になってます。床磨きをし、棚をふき、いろいろ片付け・・・終わり!!夏場の威海は確かに涼しいけど雨が多いような気がする。なんで湿度が高い。
今日はすべての窓を開けて風を通したから、今晩は快適に過ごせそう。


明日から台風が接近するとのこと。マンションの玄関に警告の案内が入りだされ・・・携帯にも警告の案内が。
こういう情報をちゃんと伝えるって大切なことだなって思いました。ぜひ日本でも取り入れるてほしなって思いました。

疲れた・・・

ちょっと北京観光、天坛公&#2225

総会(分科会)と研修会。。。かなりタイトなスケジュールだったけどなんとか帰省。北京と西安はとにかく暑かった。。。威海はやっぱり快適!!


何が一番疲れたか・・・飛行機の移動。
まず北京から西安行の飛行機が天候のために3時間遅れ。機内で3時間待たされるという貴重な経験をしました。また飛行機の遅れによって、宿がキャンセルになってしまい。。。探してもらってなんとか見つかり宿に入ったのは夜11時。っとこんなスタートで始まりました・・・
さらに帰りは帰りで2時間遅れで、威海行の便に乗り継ぐことができず、北京で3日間滞在。そして朝4時に起きて空港へ。とにかく疲れた・・・・
帰省が4日遅れになってしまったけど、北京観光ができてよかった。まっ何事もいいように考えると楽しくなるもんで。。。でも体はえらいです。。。年ですな。。。。哈哈哈

去了西安

後ろに見えるのは三蔵法師

リハビリの研修会で7月25日から西安に行ってました。ずっと行きたかった西安兵馬俑を見に行きたかったけど、時間の都合で今回はおわずけ・・・勉強に来たんだから仕方がないか。でも有名な大雁塔には行けたのでまずはよかった。研修会場の近くにあってよかったよ。。。。
久々の座学の研修でホンマに疲れた・・・朝8時から講義って早すぎ!!また夕方6時までってのも長い。そのかわり昼休みが長い。って中国の特徴です。。。。
研修内容はとても簡単な内容だったけど、すべて中国語となると大変なこと。
でも色々な意味で参加できてよかったと思える研修会でした。一緒に行った隊員とも今後の活動について語ったりして・・・夢が広がるばかりです。実現できるように頑張るのみ。好好干!!

来到威海半年了

昨日でちょうど威海に来て半年が経ちました。あっという間の半年。
何が変わったか・・・私自身はかなり強くなったと思う。ってまだまだかっ・・・語学は全く伸びず・・・ヤバイ!!
活動はゆっくりながら、少しずつ変化が見えてきてます。
今日は初めて高次脳機能の評価を行いました。病院には心理士がいるので、基本的に高次脳機能にはタッチしなくてもいい状態だけど、全体像をつかむには知らなければいけないこと。最近重度の左片麻痺の患者さんが多くて、典型的な劣位半球症状がみられることもあって、ここはチャンスと説明を始めてきました。私が認知面や心理面が好きなこともあって、ちょっと気合いが入ってしまいました。なのでいつもよりもなんか中国語がでてきたような・・・であればいいが・・あまり変わらないかな。。。トホホ
そのおかげで、小道具やADL動作を使って機能訓練をすることが増えてきて、なんか少しOTぽくなってきたような気がする。嬉しいことです。
また空いてる時間はバランスボールを使って自分の体について研究。自分の体の動きを知ることはセラピストにとってはとても大切なこと。。。最近自分の体の動きと患者さんの体の動きを見比べてたりしてます。これもいい傾向。
少しずつ彼女たちにも笑顔が増えてきたような・・・・楽しく仕事してくれたらいいなっと思ってます。

中医学と康复医学

食べログになり、なかなか現場報告ができてないので、今日は最近の活動の様子を・・・
って言ってもこれといって大きな変化もなくというか、教育を任されてる立場で毎日翻訳、治療のまとめを作成、講義の準備に追われいる毎日。(中国語が上達しないもんで・・・この作業はとにかく大変です)

先週から中医の学校を卒業したスタッフが物療に入ってきて少し雰囲気が変わってきてます。彼にリハビリを教えてと言われたけど。。。リハビリ学の基礎が全くない人に臨床しながら伝えるのはホンマに難しい。リハビリ医学に興味があるということで、治療現場をよく見学にくるけど、何から教えていいのか???
中医学と康复医学(リハビリテーション学)・・・・難しいテーマです。

またもう一つの問題がテストのための勉強しかしないこと。患者さんのための勉強は殆どしないのが現状で。。。これもなかなか改善しない部分。なので疾患について全くしらないまま訓練を始めてしまう。その状態で「どうしたらいいの?」という質問が・・・・これまた説明をどこからしてよいのか・・・・YESかNOだけの回答を求める患者さんと治療師。。。悩みの種です。でも私の書いたメモだけは熱心に読んでくれるので、これを続けるしかないなっと思ってます。「2年後には一冊の本になってるかもね」っと言ってくてるOT。悩みも吹っ飛びます。

活動開始時は意気込んでましたが、最近はそんなことも言えない状態。そんな活動の行き詰まりを感じながら、日々患者さんとスタッフに助けてもらい、なんとかその場その場を乗り越えています。